境港総合技術高等学校水産学科3年生がゴズ(マハゼ)養殖場の見学にいらっしゃいました

境総合の生徒さん見学の様子

2022年7月11日(月)、鳥取県立境港総合技術高等学校 海洋科の3年生10名が、江島工場内ゴズ(マハゼ)の陸上養殖場へ見学に来られました。

稚魚の受け取り

今回は生徒さんが用意されたマハゼの稚魚を水槽に直接移していただきました。生徒さんたちは、毎年1回弊社と鳥取県水産試験場と合同で中海(島根県東部~鳥取県西部)に生息しているゴズ(マハゼ)の生態環境の調査をされています。学校で大切に育てられた稚魚を今後は弊社で責任をもって大切に飼育させていただきます。

ゴズ(マハゼ)について

また、ゴズ(マハゼ)がどういった魚であるのかを養殖担当の松本よりお話ししました。
「マハゼはハゼの中でも特に美味しく、東京では1匹1000円以上の値段がつけられている」
「島根県でもよく食べる文化があったが、近年は食文化が衰退してしまっている」
といった、様々な観点からお話しした際には、生徒さんも興味深く聞いておられる様子でした。

実際に水槽で泳ぐマハゼを見た生徒さんたちは、「かわいい」「元気がいい」などの感想を口にしながら、熱心に観察されていました。

生徒の皆さんからの質疑応答

マハゼ
弊社で陸上養殖しているゴズの成魚

最後に、生徒の皆さんからご質問をいただきました。
「海で自然に育つことよりも陸上養殖によって育つことのメリットは何ですか」という質問に対し、「自然界では、台風が起きた時など天候によって生き物の生存が左右されやすいが、養殖は建物内で育つため、その心配がない」と松本がお答えいたしました。

また、水槽内で共食いの発生やそれに伴って魚の体に傷がついてしまうといった問題について、「餌は全員にいきわたるよう、こまめに沢山与える」ということの重要さをお伝えしました。

そして、今後の養殖に関する弊社の目標として、「今は自然界に住む稚魚を取ってきて育てているが、ゆくゆくは巣穴の設置等人口的な稚魚の生成を目指し、供給の安定を図りたい」とお答えしました。

今後も地元の教育機関と連携して、水産資源に対する取り組みを積極的に行っていきたいと思います。
このたびはお越しいただき誠にありがとうございました。

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